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☆★☆ コズミック・ディスクロージャー ★地下暮らしの一日 シーズン 11, エピソード 10★ ☆。・:*:・゚`★

July 24, 2018

◎ David Wilcock : 「コズミック・ディスクロージャー」へようこそ。
司会のデイヴィッド・ウィルコックです。
ゲストにエメリー・スミスを迎えています。

このエピソードでは、機密レベルの高い地下基地の暮らしがどんなものなのかについてお話していこうと思います。
エメリー、今週もようこそ。

★ Emery Smith : やあ、デイヴ。

◎ David : 私達はこれまで、貴方の解剖の仕事についてはある程度話して来ました。
その概要は、掴めたと思います。

さて、そこで思うに、貴方はとても好奇心を唆(そそ)られる仕事をしていて、そんな世界に一度足を踏み入れてしまったら、今度はそこから出たくなくなってしまうのではないでしょうか。
そのまま地下基地に止(とど)まって、実際に宿泊したことなどもありますか?

★ Emery : ええ、ええ。

基地に泊まらなくてはいけなかったことは、何度もありますよ。
恐らく、合計で60回くらい。

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基地で夜を過ごさなくてはいけなくなる理由は、事情によって様々に異なります。
基地で働いている時に、たまに厳重封鎖(ロックダウン)されて出られなくなることもあります。

封鎖の理由は、知らされないかも知れません。
でも、そこに足止めされます。

出入り口は閉じられ、規定の勤務時間に追加して、地下で時間を過ごさなくてはいけなくなります。
でも、そこにいただけの残業代は支払われますよ。

そして、地下には、とても充実した宿泊施設が用意されています。
兵舎のようなものです。

個室があって、洗面所も個室で、他に宿泊している人と触れ合える共有スペースすらあります。
基地には実際に……住もうと思えばいつまででも住めるでしょう。

何故、封鎖が起きるかという話に戻りますが、例えば、どういう訳か別の基地の契約社員などが入り込んでしまったりすると、基地の出入りが暫(しばら)くの間完全に封鎖されます。
覚えているのが、一度、巨大な爆発事故があって……実際にこの電磁兵器の爆発の振動が、私のところにまで伝わって来るほどでした。

爆発元は分かりませんが、基地のどこかです。
恐らく、基地の1000坪ほどのエリアが完全に吹き飛んでしまいました。

噂で聞いた所は、彼らは何らかの電磁兵器のテストをしていたそうで、それが基地に巨大な球状の穴を空けてしまったんです。
放射線などは全く出ませんでしたが、彼らは爆発の火がガスに燃え移ったのを鎮火しようとしていました。
基地では、様々な可燃性のガスや化学物質が使われているので。

次は有害物質に汚染されないよう、そのエリアの空調システムを全て封鎖して、様々な部屋のバルブを締めて塞(ふさ)いだりといった対応になります。
その時は、恐らく事態の収拾に20時間位かかったと思うので、その間私は基地に足止めされました。

だから、こういったことは起きるんです。
そして、快適に滞在できる施設が用意されていて、何(いず)れ事態の進展状況を知らされます。

インカムで知らされるか、フォルダーに表示されるか、リストバンドの色で分かるかします。
そんなところです。

◎ David : 快適に滞在できる場所があるということですが、どんな場所ですか?
普通のホテルの部屋のような場所ですか?
それとも、『新スタートレック』に出て来るような風変わりな部屋ですか?

★ Emery : ええ。
いや……部屋の形がちゃんと長方形であることはないです。

何らかの理由で、台形だったり、様々な形をした部屋がたくさんあります。
家具は、全て壁の中に埋め込まれています。
椅子に座りたかったり、机を使いたかったら、壁や床から出て来る仕組みです。

壁には、インタラクティブな巨大スクリーンがあります。
スクリーンの映像は3Dです。

インターネットを見たり、本や映画を見たることができます。
そして、私のお気に入り、食べ物の注文もできます。

本当に面白い力学的構造で、最初部屋に入った時は、まるで「何だよ、ベッドもない部屋じゃないか。」という感じなんです。
ほら、何もない部屋に見えるんです。
そして、全て部屋の壁に収納されています。

だからといって、壁からパタンと出て来る壁面収納ベッドとかそんなものではないですよ。
もっと、本当に美しいものです。

継ぎ目のない作りになっていて、それはちょうど宇宙船と同じです。
空間を節約する為に、使う時だけ壁から出て来るんです。
だから、この部屋は、他にも多目的に使用されます。

今夜は、誰かが一晩過ごす為の寝室でも、明日には倉庫として使われているかも知れないのです。
それか、様々な種のET達が利用しているのかも知れません。

彼らは皆、其々(それぞれ)に異なるので。
彼らには、彼らに合わせて様々に異なる家具や、室内環境や、トイレなどが必要です。

◎ David : オーケー。
一つ知りたいことがあります。

壁から備え付けのベッドが突き出て来るとしたら、シーツはどうなるんですか?
変なゴムシートみたいなものなのか、それとも、実際に普通のベッド用の生地のシーツなんですか?

つまり、……

★ Emery : ええ、良い質問ですね。

◎ David : ……シーツが敷かれたベッドがスライド式に隠れているのか、それとも何かがある種の状態変化をしてベッドに変わるとか?

★ Emery : いいえ、工業的な作りです。
実際に、ベッドが壁や床から出て来るんです。

床から上がって来たり、壁から突き出して来たり。

◎ David : オーケー。

★ Emery : そして、こういったものには、常にカバーがかかっています。
剥げるような、とても軽いカバーです。

それにそれを利用する種族に合わせて、どんな寝具類でも備わっています。
私達の場合はもちろん、シーツとか君が言ったようなものですね。

部屋の温度調節もできます。
湿度も、好みに調整できます。

様々な種族が眠る為に、特定の空気環境を必要とするからです。
だから、このような機能が色々と揃っています。

照明も、様々な要望がありますから。
色々な光があって……例えば、種族によっては部屋に紫外線が欲しかったりもするんです。

多くのETが、それぞれに慣れ親しんだ特別な光があります。
彼らにとって、私達の照明は好みではないんです。
快適ではないのです。

だから、この部屋では、彼らも目の保護シールドを外して休めるようにしているんです。

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だから、この一つの小さな部屋には、多くの様々な機能が備わっているんです。
実際、まるで自分だけの小さな宇宙船を手に入れたような感じです。

背景音を変えることもできます。
それに、映像が投影される壁がいつもあります。

言ってみれば、外の景色が映されたディスプレイのようなもので、海とか山の頂上の景色が見れます。
地下基地にいることによる体のストレスや不安を、心理的に軽減する助けになるからです。

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それで、宇宙の他の領域や、他の惑星の写真とか映像も見ることができます。
それは、本当に綺麗ですよ。

地球人でなければ、皆が浜辺の映像を見たい訳ではないですからね(笑)。

◎ David : 聞いていると、時間が経つのも忘れて過ごせそうな感じですね。
本当に素晴らしい設備が整っているように聞こえます。

そんな部屋にいて、実際、寝れるんですか?
異世界の景色や部屋のテクノロジーに興奮して、一晩中起きて遊んでいたくなって、眠れなくなってしまうのでは?

★ Emery : まあ、ね。
スクリーンセーバーみたいなものですから……コンピューターの画面にスクリーンセーバーの画像が色々と出て来るような感じです。

一度全部見てしまえば、全部で50通りくらいのなので、もう飽きてしまいます。
それほど大したものではないんですよ(笑)。
だから、今日はどこの景色を選びたい?どのスクリーンにしたい?という程度のものです。

寝具に関して格好良いのは、ベッドが自己充足型の環境ベッドにもなっているんです。
だから……ベッドの片側から包み込むように、丸くベッドの覆(おお)いが出て来ます。

それは、どちらかと言えば、ET種族向けの設備です。
彼らは体のタイプに合わせて、異なる気圧環境が必要なので。

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そして、ベッドの横には、それも格好良いんですが、レストランとかで見るムード照明のようなものがついています。
ベッドの内側に、幾何学的な図形のパネルが、頭の横の位置にあります。

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それは小さなコンピューターの画面のような感じで、それを操作して好きな湿度を選べます。

照明の加減も、それで選べます。
微風を選択することすらできます。

正直、どこから吹いているのか分かりませんが。
恐らく、ベッドの下からだと思います。
どこにもファンが見あたらなかったので。

でも、空気が循環しているのを感じるんです。
それは快適ですよ。

それから室内とはまた別に、ベッド周りの温度だけ変えることもできます。
だから、ベッド内の空気だけ閉じ込めて、密閉状態を作り出すことができるんです。

◎ David : では、基地が封鎖された時の状況についてもう少し話しましょう。

先ず、封鎖された時は、どうやって知るんですか?
インカムで知らされるんですか?

★ Emery : まあそれがオペ室にいる時ならば、覚えてますか、そこでは常にヘルメットについた通信機で連絡が取れるようになっています。
だから、何かが起きればそれで聞かされます。

ほら、彼らが出て「今から基地を封鎖する」と言うんです。
分かります?

こちらがそれに返事できるような感じではないんですよ。
「何故」とか「どこで何があって」とか質問はできません。

ほら、理由は何(いず)れにしろ、セキュリティー保護ですから。
よくあることです。

それに、彼らはしょっちゅう偽の封鎖を演じるんです。
だから、警報には慣れてしまいます。

赤い警告ライトとか様々な警戒表示を見ても、私達は過剰反応しないんです。
「ああ、またテスト警報か。仕事を続けよう……」みたいに。

だから、ホテルや病院や空港の火災警報器の定期点検みたいなものですね。
時々、やらなくてはいけないんです。

こちらも、一月(ひとつき)に一回はあるものだと分かっているので、慣れてしまいます。
そして、本当に事が起きた時ですが、突如、何も知らされなくなります。
数分経っても「ただのテスト警報だ」と知らされなければ、「ああ、これは何かあったな。今晩は家に帰れないかも知れない。」と考えるんです。

◎ David : でも、誰かが何(いず)れかの時点で、貴方に封鎖の理由や危険の程度を教えてくれたんですよね?
そのような情報は、どうやって伝えられたのか話してもらえますか?

★ Emery : まあ、先ず訓練を受けなくてはいけません。
ここでの、年に4回の訓練のカリキュラムの一部なんです。

病院職員だったら結核の検査は受けなくてはいけないし、CPR(心肺蘇生法)の講習を毎年受けなくてはいけませんよね。
こういった施設でも、同じことです。

訓練で、現職の職員が教えるんです。
「基地が封鎖の時にはこうなります。その場を動いてはいけません。指示があるまで、どこにも行かないようにしましょう。」

もし、勤務時間外も封鎖が続いたら、それはもう規定の勤務時間外になるので、特定の施設に移動するように指示されて、そこで個室に入って休めたり、カフェテリアで何か食べたりできます。
そして、ただ封鎖が解除されるのを待つ、というのが基本ですね。

◎ David : カフェテリアについて、少しだけ話してもらえますか?
というのも、私はカフェテリアと聞いて連想するのは、トレイを持っていって、食べ物を掬(すく)って、皿にベチャッと盛って。
それか誰か盛ってくれる人がいて、「あれと、あれを下さい」とか言って。

それからフォークとスプーンを持ったらテーブルに持っていって。
最後はレジで会計して。
というイメージです。

地下基地のカフェテリアは、それとは違う感じですか?

★ Emery : カフェテリアは、地上で普通に私達が食事に行くような所とは全く違います。
地下基地のカフェテリアの内部は、非常に簡素です。

壁は全て透明な鏡面仕上げになっていて、壁に触れるだけで何でも好きなものを注文できます。

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例えば、網焼きチキンとサラダが食べたいと思えば、それが壁に表示されます。

レストランの店員が注文を受けて操作するようなものです。
この壁を操作して、自分で注文します。

◎ David : iPadみたいなものでしょうか?

★ Emery : いいえ、壁全部に表示されるんです。
それも、巨大で長い壁です。

カフェテリアによりますが、長さは18メートルぐらいあります。
それから……椅子やテーブルも何の変哲もない、スチール製のピクニックテーブルと腰掛けみたいです。

背もたれがあるものと、ないものがあります。

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巨大な椅子もあります。
とても小さいのも。

様々な体のサイズの人々や、様々な種族に合わせて用意されています。
だから、椅子には見えないような椅子もあります。

壁から、奥行き90センチくらいの大きなカウンターが出ていることもあります。
床からの高さは、1.8メートルぐらいでしょうか。

実際に壁に向かって注文する時は、とても直感的な操作で注文できるようにプログラムされています。
だから、もし、チキンサラダとチョコ・シェイクに決めて、それを注文したら、後(あと)は壁の端に進んで行くと、壁の中に注文した料理がもう用意されてます。

壁のガラスが上がって開いて、その中に料理が見えるので、それを掴んでテーブルに持っていく訳です。

◎ David : あまり想像がつかないことがあるのですが。
そこには、文字で多種多様な食べ物の名前がズラッと表示されているのでしょうか?

★ Emery : 違います。

◎ David : それともクリックすると、メニューのフォルダが開くとか?

★ Emery : クリックもできます。
彼らは画像メニューを採用していて、様々な野菜や肉類がタイプ別に図柄で表示されています。
そして、壁全体がどこでもメニューになります。

だから、……例えば、君の背丈が私より高いとしますよ。
すると、君が私より高い位置の壁をタッチすると、その部分が四角くクリアに見えるようになって、君の背丈に合わせたスクリーンが現れます。

それは壁に限らず、床でもどこでもできます。
特定の場所とかは関係なくて……壁のどこを触っても注文できるようになっているんです。

そして、これは多様にあるカフェテリアの一例に過ぎません。
でも、ここは中でも目立って楽しいタイプの所です。

だから、特にここのカフェテリアについてお話ししたかったんです。
秘密プロジェクトにいたことがある人が、共感できるように。

さて、続きです。
そうして料理を手にし、少し歩くと、壁の真ん中あたりに大きく口が空いた仕切りがあります。
普通のカフェテリアだったら、奥に皿洗いの人が見える、食器の返却口のような感じです。

ここではその反対で、その小さく仕切られた穴の中に食べ物が出て来るんです。
面白いのは、多種多様な人々の体格に合わせて、この取り出し口の高さやサイズも様々あることです。

そして、そこから食べ物を受け取り、テーブルに運びます。

◎ David : 食べ物はトレーに載せられていますか?

★ Emery : いいえ、普通は。

◎ David : それでは皿の上?

★ Emery : ええ、大きな皿に全部載っています。

◎ David : オーケー。

★ Emery : かといって、TVディナーのようなものではないですよ。
欲しければトレーもありますが、誰も使っていません。
料理をそのままテーブルに運んでいます。

そして、テーブルがこのカフェテリアの一番凄いところで、私のお気に入りです。
テーブルも巨大なスクリーンになるんですよ。

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テーブルの長さは3~6メートルで、幅は1.5~1.8メートルです。
最初から、座席が固定されているテーブルもあります。

そこに座る人にもよりますが、10人から20人が一つのテーブルで食事できます。
テーブルだけが置かれていることもあります。

そして、テーブルに近づいていって座ろうとすると、床からスッと腰掛けが出て来ます。

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◎ David : 本当に?

★ Emery : 素晴らしいですよ。

違うんですよ……ほら、如何にも「はい腰掛けです」と言わんばかりに、ヴィ~ンと音を立てて出て来ると思うでしょう。
そうではなくて、無音でスッと床から出て来る訳です。

でも、どれも皆同じようなサイズです。
床から出て来る腰掛けはとても普通で、直径が恐らく45cmくらいです。

皆んな承知しているのが、ナイフやフォーク類、それに調味料や薬味などは、全てテーブルの中だということです。
この巨大な「ピクニックテーブル」とでも言いましょうか。

これは、全てスチール製です。
というか、見た目がスチールに似た素材です。

ステンレスではなくて、艶(つや)消しのスチールみたいな感じです。
このテーブルの上は、まるでiPhoneのスクリーンの上で食べているようです。
テーブルそのものが、そう見えるということです。

そこで手をテーブルの上に置いて、特定の動作をします。
例えば、掌(てのひら)をぺたっと置くとナプキン、2度タップするとフォークにナイフにスプーン、といった感じに。

こうやって、テーブルに掌(てのひら)をのせて引くと同時に、テーブルから実際にナプキンが出て手に取れるんです。
これがどういうテクノロジーなのか全く分かりませんが、引き出しなどではありません。

扉が開いて調味料が出て来る、というような仕掛けでもありません。
テーブル上をタップしたり、手を引く動作をしたりして物を出すんです。

さて、やり方が分からなければ、テーブルが色々と教えてくれます。
テーブルに手を置いたままにすると、直感操作のアプリが表示されます。

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それには、ケチャップ、マスタード、バーベキューソース、みたいに、小さな画像で色々と表示されます。
全て画像です。
文字は、使われていません。

そして、ケチャップとか何でも好きな画像をタッチしたりタップしたりすると、同じことが起きます。
このテーブルの下がどうなっているのか分かりませんが、テーブルの一部が固体ではなくなって、そこに調味料があるんです。

実際に……テーブルのその部分だけ透き通っていって、その下に調味料があるのが見えるんです。

◎ David : レストランにあるような、小袋のケチャップですか?

★ Emery : いいえ、普通のボトルのケチャップです。

◎ David : へえ!

★ Emery : ファストフード店にあるのと同じです。

◎ David : なるほど。

★ Emery : 私は調味料を使いませんが、これには私だけでなく誰もが間違いなく、大変な好奇心を唆(そそ)られていましたね。
何故なら、このテクノロジーがあれば、もっとずっと良いことに応用できますからね。

例えば、外科手術などに。
しかし、理由が何であれ、こういった仕組みになっています。

テーブルはまた、触知できるようになります。
手をどけると、また固体化するんです。

これが人類で共有できたら、恐らく最も素晴らしい科学技術の一つになると思いますが、その仕組を知ることは誰も許されませんでした。
誰も聞けないし……尋ねようにも……尋ねる相手がいないのです。

それにもう一つ言えるのが、テクノロジーに関して聞くことは許されないということです。
宿泊する部屋についても、特定のことは聞けません。
「彼だけ特別なフォルダーを持っていて、何で私は持たせてもらえないんですか。」なんてことも聞けません。

これは、本当に面白い発想の超ハイテクな技術ですし、地上に、今、あるものと比べて遥かに進化していて、今直ぐにでも一般公開すべきだと思いますが、恐らく危険だから、無理でしょうね。

◎ David : えーと、こうするとナプキンだと言いましたよね?
掌(てのひら)を下に向けて引くのが「ナプキン」。

★ Emery : ええ。

◎ David : ダブル・タップすると、調味料かカトラリー?

★ Emery : カトラリー。

◎ David : これはカトラリー。
他にも、何か仕草はありますか?

★ Emery : ええ、様々な手の動作があります。
特に……ダブル・タップする時は……済みません、言い忘れましたが、ダブル・タップする時は、少なくとも2本の指でタップします。

◎ David : ふむ。

★ Emery : 3本以上の指を使った動作はありません。
でも、テーブル上に指で描く動作もできます。

例えば、特殊な飲食用器具が必要だとします。
様々な種族に合わせて、様々な飲食用器具があるんです。
面白いですよね。

その時は、掌(てのひら)全体をテーブルに乗せ、小さなアプリをスクロールします。
そうやって、特殊な器具なども選択できるんです。

言っておかないといけないのが、ナプキンと調味料は、別の場所から出て来るということです。
カトラリー(食卓用のナイフ、フォーク、スプーンなどの総称)が出て来る場所も別です。

カトラリーは常に左手、調味料とナプキンは右手です。
こういった施設では、常にそうと決まっています。

◎ David : ある種の分子結合とか、物質化技術によって料理を作っているかも知れないと思ったことはありますか?
何故なら、似たような経験を持つ他の多くの内通者から、彼らが食事を「プリント」できると聞いているので。

★ Emery : もちろんです。
食べ物や調味料など全ての物質が、飲み物は違うのですが、それ以外は全て3Dプリントされたものです。

◎ David : 本当に?

★ Emery : ええ。

◎ David : 食べ物にプリントする分子の、元となる原材料が必要なのかどうかは知っていますか?
どんな仕組みになっているんですか?

★ Emery : まあ、私が臓器の3Dプリントの仕事や関わって来たプロジェクトの経験から言えるのは……君が言うように、分子や原子の構造をどうとでも再構成して、レタスの玉を人間の脳に変えたりできます。
それは、全部同じ仕組みです。

全ては分子の中の密度(質量)と原子の問題で、それをどう再配置するかで決まります。
だから、基本的には、恐らく何でもプリントできるでしょう。

そういう訳で、このシステムならどんな望みの食べ物でも簡単に作れるんです。
それに背後でプリントされた食べ物が、次に通る2つ目の装置が前にあって、それで食べ物を一定の温度に調理したり、冷ましたりできるんです。

それは、とても面白いと思いますね。
だって、数秒のうちにやってしまうんです。

数秒でミディアムレア。
数秒で32度。
みたいに。

だから、全ての料理が3分もかからない内にできてしまいます。
この3Dプリンターは、それくらい速いんですよ。

それに、壁の背後で動作音が聞こえます。

◎ David : 本当に?

★ Emery : ええ。
意外と古めかしいサーボな機械音で、ウィンウィンウィンウィンウィン、みたいなね。

◎ David : 私が知る秘密宇宙プログラム内通者で、これまで一度も表に名乗り出ていない、ジェイコブという人がいます。
そして、彼がとても似たようなことを言っていました。

でも、彼はまたこの3Dプリントの食べ物には、普通の食べ物にはない特別な恩恵があると言っていました。
貴方に誘導質問はしたくないのですが、そのようなことを知っていたら教えてもらえますか?

★ Emery : ええ。
それが、あそこの食品の優れているところですね。

栄養が、満点を超えているんです。
地上の一般的な食品には、箱の裏の原材料表示などを見るともう、添加物が恐ろしいことになっていますよね。

申し訳程度にビタミンCを加えてみたり、ちょっとだけミネラルか何かを加えていることもあるでしょう。
地上の世界ではそうやって最小量の栄養素を加えることもありますが、地下ではその正反対です。

様々なミネラルや、地上では発見されていない栄養素が超多量に盛り込まれていて、同時に地上にある有害ものは除去されています。
そのような毒素や脂肪は、プリントされないのです。

◎ David : ジェイコブは、こうも言っていました。
この3Dプリントの食べ物は、食べることで口の中を綺麗にしてくれて、体内で純粋な栄養素に消化されると。

貴方も、そのような経験をしたか知りたいです。

★ Emery : そういった事実確認はしていませんが、ただ教えられた話では、そこでの食品の栄養価は最高の上の究極だと聞きました。
そして、変なものは何も入っていません……ほら、私達はこういった企業にとっては大事な資本なのです。

私達には、多額の投資がされています。
だから、彼らは私達の栄養面や健康面に関しては、万全のケアをしてくれます。
ヘマをしない限りね。

◎ David : 全員ではありませんが、私が話した内通者の何人かは、このプリントされた食品が驚くほど美味しく、味わい豊かで……まるでそれぞれの料理が想像し得る最も理想的な味に再現されていたといいます。

★ Emery : それは本当ですよ。
地上の何よりも、味が良いです。

それは、細胞の質か何かに関係があると思っています。
食べ物を構成する分子の質が高く、豊富な栄養素が入っていて、普通の食事に含まれる農薬などの悪いものが全く入っていないから美味しいのでしょう。

リンゴ一つとっても、それまで味わったことのない純粋さのリンゴなんです。
それに、そこにはある種の酵素なども加えられているので、君のお友達の言うように、この食事は消化器系では即座に消化されて、消化器への負担もありません。

それは、全くその通りです。

◎ David : ジェイコブが言っていたことを、もう一つシェアさせて下さい。
興味深いことだと思うので。

彼の秘密宇宙プログラムの仲間達は、私達がこの超栄養食に依存してしまうかも知れないと心配していたそうです。
彼らは、特定のETの生理機能を調べた時に、例えばグレイなどは、食道から肛門まで文字通り真っ直ぐな筒のようになっていて、胃も腸もありません。

そして、彼らの心配は、もし、私達が今のような古風な食事の仕方をしなくなると、私達の消化器系が衰えて無くなってしまうのではないかということなんです。
それについて、コメントしてもらえますか?

★ Emery : ええ、はい。
思うに、それがどういうことかと言うと、肉体は必要なエネルギーさえ作り出せれば、食べ物は必要ないということです。

肉体の全ての細胞や核小体の遺伝子特性によって、それが可能です。
だから、何年も何も食べずに生きている人がいるんです。
彼らは、そのエネルギー生成を習得したということです。

遠い未来から来ているETの多くは、辛(かろ)うじて口らしきものがあるだけです。
鼻も、ほとんど退化しています。

その理由は、私達がこの先、時を経て、もはや食べ物を口にしなくなっていくからです。
食事というものが、単なる楽しみとして副次的にするものになるでしょう。

社交的な付き合いでしか食べなくなったり。
何故なら、肉体の細胞が必要とするエネルギーは全て、他の方法でも転送することができるからです。

今でも、私達は化学物質を使ったり、点滴やビタミン注射など様々なことをし始めています。
だから、私達は何(いず)れ、必ずしも食べ物を必要としなくなる道を進むことになると思います。

そうなれば、肉体も何百万年の時を経てそれに適応し、いくつかの臓器は必要なくなるでしょう。
何か食べるにしても、その食べ物はとても純粋なので、消化酵素を加えて食べ物を分解する為の肝臓や膵臓や胆嚢が必要なくなるからです。

そのような酵素は、予(あらかじ)めその食べ物の栄養素としてプリントすることができるので。

◎ David : 地下基地の中から、外と連絡を取ることはできましたか?
明らかに、携帯電話などは持たせてもらえなさそうですよね。

★ Emery : できません。

◎ David : では、貴方は……

★ Emery : 厳重に監視されていますから。
インターネットですら、カメラもついていませんから、ビデオ通話などもできません。

分かっておいて欲しいのは、当時は、地上には今あるようなものは整っていなかったということです。
まだ……90年代の初頭でしたら、パソコンなども初期の段階でした。

しかし、ものを見たり聞いたりできるコンピューターはありました。
でも、ほとんど娯楽用です。

それで、誰かと通信することは許されませんでした。
携帯電話も、所持を許されませんでした。

当時、私は携帯電話は持っていなくて、私達が持っていたのはポケベルです。
そして、地下には電子機器は何も持ち込めません。

◎ David : 聞いていると、何だか本当に素晴らしい所のようです。

基地の封鎖がなくても、自分から申し出て滞在することはできるのでしょうか?
一定のレベルのクリアランスに達していれば、そういったリクエストが許可されるということはないんですか?

★ Emery : 私のいた施設では、そのようなことはないですね。
何か、彼らから居残りを命じられるような出来事がなければいけません。

それか、何か不味(まず)いことがあって封鎖が起きるか。
だから、……私にはこのように言う権限はありませんでしたよ。
「ねえ、1ヶ月ほど泊まって遊んでいきたいんだけど。」なんてことは全然です。

◎ David : 基地の封鎖では、最長でどれくらい缶詰になりましたか?
というのも、あまり苦にはならなさそうですから。

★ Emery : ほぼ一週間。
6日間くらい……

◎ David : 本当?

★ Emery : 一回の封鎖でです。
その時は……封鎖の所為(せい)で、私の作業エリアも損傷を受けたんです。

だから、残業してでも遅れを取り戻したくて……時に仕事には締切りもあります。
それに、私は本当に面白いプロジェクトに携わっていたので、基地に止(とど)まりたかったんです。

仕事を終わらせたかったので。
時間外労働も気になりませんでした。
友達や家族も多い方ではないので。

仕事が、私の人生だったんです。
それが、私の生きる道でした。

そんな気持ちで仕事をしていると、やる気があってそこにいたいことが態度で示されます。
すると、たまに彼らから選択肢を与えられます。

「どちらにする? 残ってプロジェクトを終わらせてくれてもいいし、少なくとも8時間働いて、一旦帰って、また出勤してもいい。但し、ちゃんと戻って来て……」なんていうことはしたくありませんでしたね。

私は12時間でも14時間でも平気で働けましたし、疲れ知らずでしたから。
何故なら、地下基地では空気の質が素晴らしいのと、水はフォースステート水(第4状態の水)ですし、食べ物は超栄養満点なんですから。

それに、君が言う通りです。
確かに、面白かったです。

私にとっては、こんなに驚くべきものに関われるというだけで、ワクワクする場所でした。
出勤して仕事に戻る度に、何か新しいことを学べるんです。

新たな種族について、学ぶこともあります。
居残って、ライブラリーで調べ事をすることもできます。

その時間が、私にとっては大切でした。

◎ David : 皆が本当に恐怖に怯える中、徐々に事情が知れ渡って来る、というような厳重封鎖の状況もありましたか?
それともいつもただ「ああ、また封鎖だね。原因は何だろうね。まあいいか。」みたいな感じなんですか?

★ Emery : いいえ、何度かそういう状況はありましたよ。
大きな厳重封鎖が起きて、何故だか知らされずに、怖い思いをしたことがあります。

そのまま、一晩過ごさなくてはいけないんです。
ただ一晩。

普通は、何故、封鎖が起きたのか分かります。
それか、彼らはただ偽情報を流そうと「ああ、火事があったんだよ」とか何とか言うでしょう。

それはあまりによく使われる常套句なので、嘘なのはバレバレです。(笑)
でも、それが私達を安心させる為の言い訳なんですよ。

さあ、火が消えるまで待とう、とか言ってね。
そして、こういった封鎖の多くが……何だったのか分からずじまいです。

長くプロジェクトに居続ければ、9ヶ月とか1年とか経った後に分かることもあります。
「あー、だから、1月に2日間封鎖があったのかぁ。わぁ!誰かがウイルスを外に出してしまって、ウイング(棟)全域を除染しなくてはいけなかったのか。」みたいに。

そして、私の言う「除染」とは最悪のケースです。
何故なら、その棟にいる人も、残らず殺処分されるということだからです……

◎ David : さて、今回も非常に興味深いお話でした。
きっと、これをご覧の多くの方々も同じ思いでしょうが、私はいつか本当のディスクロージャーが起きて、こういったものをこの目で見れたらと思います。

人類がこのようなテクノロジーを文明として共有して使い始めたら、どれだけ素晴らしい暮らしになることでしょう。

★ Emery : その通り。
その時は、喜んで案内しますよ。

◎ David : まあ、その時はテーブルが教えてくれるかも知れませんよ(笑)。

ご覧頂きありがとうございます。
「コズミック・ディスクロージャー」。

特別ゲストのエメリー・スミスとお送りしました。

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